[オーストラリアの話 その1]
 
 オーストラリアって日本の国土の20倍あるんですよね。(米国は日本の22倍)
そこに東京都の人口より少し多い1800万人が住んでいます。だから、町から200Km離れたロードハウス(なんと家族4人程度)が地図に載るほど広い国です。
現に私が朝8時に出発すると、後続車も同じスピードなので追いつけないし、対向車ははるか400Km先をスタートしたばかりで、朝10時までは車に出会わないなんてことがよくありました。これは特に西側で顕著でした。商業もおおらかで、土曜の午後と日曜はほとんどのお店が閉まります。大都市でも一部を除いて閉まるので、食料の備蓄が乏しい時は悲惨な目にあいます。また、日本と同じタイプのディスカウントショップはなく、安かろう悪かろうが一般的です。日本だと型遅れのソニーが5割引なんて話はよく聞きますが、むこうは品種も品数も少なく、取り寄せが普通なので値引き交渉はダメモトでやるしかありません。
国が広いせいか輸送コストも上乗せなので、逆に個人商店だと値引いてくれたりします。

このありさまを見て、ビザの期限切れをいいことに一度日本へ帰って最新の機器を安く買い直してきた人がいました。ゴンザレス山本さんです。彼はケンカっぱやい大阪人で電器に強く、日本橋で顔がきくせいかGPS(衛星で位置を知るアレ。しかも湾岸戦争の砂の嵐作戦に使ったヤツ)を半値で購入して持ち帰り、道のない砂漠を単車で横断しまくってました。彼はともかく、日本へ出稼ぎに帰る日本人は少なくありません。
豪州では時給が$10〜$14(¥800〜¥1200)で、手取りは$6〜$10となり日本より率が悪いのです。そのくせ労働条件はけして良くないようで、人権費の安さがしのばれます。現地で働く日本人の青年達は、この安さに悲鳴を上げています。彼らは日々食事を切りつめ、一つのフラットを3〜5人でシェアして住んでいたりします。

そうやって溜めたお金で、ビザの残り後半で一気に旅行につぎ込むのです。オーストラリアはワーキングホリディ・ビザを発給しており、このビザで入国すると1年滞在と就労の権利が獲得できます。日本人ワーホリ人口は96現在5600人ほどだそうです。つまり、観光ビザも入れると日本人はうじゃうじゃいるんですね。


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編集・発行 天使倶楽部 with KENTAN and ようめい